時代モノは普段あまり観ないので『硫黄島からの手紙』の方が良かったのにとブツブツ言っていてごめんなさい。
予想以上に楽しめました。ありがとう。
第30回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞以外の対象全13部門で受賞。
優秀主演男優賞は木村拓哉が事務所の意向で辞退したという。
『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』に続く、山田時代劇三部作。
原作は藤沢周平の隠し剣シリーズ第2作である『隠し剣秋風抄』の「盲目剣谺返し」。
藩主の毒見役を務める三村新之丞は、いつものお役目を務めている時に貝の毒にあたり、一命は取り留めたが失明してしまう。
人の世話なしで生活できないと自ら命を絶つことも考えるが、妻の加世と中間の徳平の為に生きようと決意する。
お役目から外れたのにもかかわらず、土地はそのままで良いとお上は言う。
目が見えない新之丞は、妻が番頭(ばんがしら)と会っていることを知り、土地の為に妻を寝取られたと思う。
話の内容はそんなに難しくなく、映像的にも地味な感じ。
でもそこが良い。
昔の日本の作法、礼儀、考え方。
侍が愛する者の為に、自分の信念と名誉の為に命をかける。
なんといっても最後のシーンが良かった。
どうなるか予想できて、泣けます。
キムタクは勿論だけど、妻の加世役の壇れいと、中間役の笹野貴史が良かったです。
壇れいさんは宝塚歌劇団出身の方なんですね。凄く綺麗。
武士の一分 公式HP
監督 : 山田洋次
原作 : 藤沢周平
出演 : 木村拓哉 / 檀れい / 笹野高史 / 桃井かおり / 坂東三津五郎 / 緒形拳 / 小林稔侍